増木設計部の日常

TAKAGI’S HOUSE

朝倉彫塑館80年

15.11.09

秋も深まり、毎週末何鍋を作るかあれこれ考えているこの頃です。

 

先日、彫刻家 朝倉文夫氏のアトリエと住居だった建物(朝倉彫塑館 台東区)の

築80年を記念して行われた講演会と建物見学に行ってきました。

講演題目は

「ぼくの家ができるまで   ~家を造ることほど楽しい遊びはあるものではない~」

家を造ること・・・楽しい遊び  

この言葉に惹かれて、朝倉氏がどのように楽しみ遊んで家造りしたか知りたいと思い訪れました。

 

建物の中は、約30年かけて増築を繰り返しアトリエや住居を造っている為、

長い廊下が続き天井の高さは様々ではありますが、

中庭を中心に何処の部屋もどの角度から見ても、

趣があり、心地よい空間で久しぶりに心が踊りました。

 

床の間、付書院、違い棚 等も部屋によって様々なデザインで変木も多くありました。

障子の桟や天井の竿縁も1本ずつ面皮を張りつける等、恐ろしくなるほど細やかな細工が

あちこちに施されていました。

 

撮影禁止でしたので、パンフレットの一部で雰囲気をご紹介↓

IMG_4266.JPG

アトリエであり、住宅であり、別荘であり、彫塑熟であり、友人の倶楽部、宿泊所、等

様々な用途に合わせて、それぞれに新しい発想や好みの数寄屋造りを取り入れ

思い描いたスケッチを職人さんと共同作業で造りあげていく事は、想像以上に大変な事だったと思いますが、

朝倉氏にとって、その家造りこそが人とのつながりを深め、完成後その建物でさらに人との繋がりが広がっていく。

それこそが楽しい遊びであったと思います。

 

そして80年後の今でも来館者が驚き、感嘆し、何度も訪れたたくなる空間は朝倉氏が想像した以上に

人と人を繋げる建物となっているのではと感じました。

 

ゆう設計室でも家造りを楽しもう!!という言葉をよく書面に書かせて頂いておりますが、

家造りはお施主様 設計 職人さんとの共同作業であり、完成後もさらに人と人を繋げていく事なのだと思います。

 

長くなりましたが、一緒に  家造りを楽しもう ♪ 

 

 

 

 

 

 

 

 

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